漆喰
漆喰(しっくい)とは、内装壁または外壁の上塗りに使われる、水酸化カルシウム(消石灰)や炭酸カルシウムを主成分とした建材です。
白が一般的ですがデザインのためカーボンや鉱物系顔料などの各種の色を混ぜ合わせたものもあります。
一般にはマットな落ち着いた印象で派手さがないですが、逆に心地よいという声が多くあります。
日本人が古くから育ってきた「土壁」のルーツにつながるものといえそうです。
機能面においても優れており、風雨に弱い土壁そのままに比べると防水性が高く、また不燃素材であるため、外部保護材料としても用いられます。また調湿機能に優れているため、古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材でもあります。
二酸化炭素を吸収しながら硬化する、いわゆる気硬性の素材であるため、施工後の水分乾燥以降において長い年月をかけて硬化していく素材です。
よく珪藻土と比較されることが多く、珪藻土が自ら固まることができない素材である一方、 漆喰は自ら硬化できることから珪藻土との比較において「接着剤が不要」と言われます。
また、珪藻土よりは強アルカリ性であり、抗菌効果が高いといわれます。
一方で珪藻土ほど調湿性能は高くないとも言われており、珪藻土との比較では一長一短となります。
両方を混ぜ合わせた商品もあったりしますが、通例はハウスメーカーがどちらかを選んで PRしていることが多いです。